今日は、お笑いドキュメンタリー界の巨匠、奥田泰(Tai Okuda)監督の作品について、今更ですがまとめてみるよ(^。^)
ザ・エレクトリカルパレーズ(2020)
奥田泰監督のデビュー作であり、最高傑作とも言われているザ・エレクトリカルパレーズ(通称エレパレ)。東京NSC17期生に実在した「エレパレ」という謎の集団の実態に迫る青春社会派ミステリー群像劇!
キャスト:コットン(旧ラフレクラン)、オズワルド、空気階段、ガーリィレコード、侍スライス他
120分を超えるこの超大作はYouTubeで無料でご覧いただける。観る前と観た後ではエレパレに対する印象がガラッと変わると同時に、青春とは何なのかについて考えさせられる作品だ。
奥田作品の中では知名度の高い出演者が多く、YouTubeで無料公開されているため、初心者にもオススメの作品だ。今後、エレパレを観て芸人を志したという芸人も出てくるのではないだろうか。
さようなら花鳥風月(2021)
神保町花月に所属する超若手芸人たちの小さな揉め事に首を突っ込んだニューヨーク。超無名の若手芸人たちの熱気とエネルギーが奇跡を起こし、なんと配信チケットは合計7,500枚以上の売上を記録!
ライブシーンにおいて、奥田監督が大きく評価された作品の1つであり、配信チケットは人気芸人だけが売れるという常識を覆し、配信チケット界隈にも大きな革命をもたらした。
キャスト:素敵じゃないか、スーパーサイズミー、9番街レトロ、ネイチャーバーガー、ナイチンゲールダンス、令和ロマン、マリーマリー、そいそ〜す他
残念ながら、現在は配信されていないが、3分でわかる花鳥風月問題の動画がわかりやすい。
受賞歴:2021年上半期吉本fany売上枚数ランキグ5位
※以下の記事のfanyチケット売上ランキングが記載されている。さようなら花鳥風月前後には超人気芸人たちのライブが並ぶところを見ると、このランキングで5位に食い込むのが如何に凄いことなのかがわかるだろう。
シン・りょう24それぞれの逆襲(2022)
奥田作品の中でも、エレパレに並ぶ一大旋風(ムーブメント)を巻き起こした大作といえば、このシン・りょう。小虎のりょうという超若手無名芸人が主役、脇役を固めるのはさらに無名の若手芸人たち。前作「さようなら花鳥風月」よりもさらに無名の芸人たちの、小さないざこざにも関わらず、口コミが口コミを呼び、配信チケット売上は1万枚を超える大ヒットとなった。
キャスト:りょう(小虎)、福井(小虎)、夏目一年生、田中風汰、鬼ぷりん、イチゴ、しんや、金魚番長他
こちらも現在は配信されていないが、ライブ以外の一連の流れはニューヨークchで視聴可能!
この作品では、奥田泰監督の取材力が光ったこと、ライブまでの一連のYouTube動画が視聴者の期待感を煽ったことなどが大ヒットの要因であると言われている。
東京15期未解決事件(2023)
エレパレやシンりょうに比べると、少し地味な部類に入るであろうこの作品だが、コアな奥田ファンの中では奥田作品随一の名作との呼び声も高い。タイトルからはミステリーを連想させるが、ハートフル要素も強いのが、この作品。これまでの奥田作品に出てくる超若手芸人のギラギラ感とはまた違う面白さがあるのが魅力と言えるだろう。
キャスト:ニューヨーク、鬼越トマホーク、横澤夏子、西村ヒロチョ他
また、これまでの作品は外野の揉め事にニューヨークが首を突っ込む形だったのだが、この作品ではほぼ初めてニューヨークも主役の一員。奥田泰無くしてはこの作品は生まれなかったことが証明された。
こちらも本編は現在視聴できないが、YouTubeでオープニングなどを見ることができる。
受賞歴:2023年2月fany売上ランキング1位
サンクチュアリ〜真べぇvsケツ〜(2023)
奥田監督、待望の大阪デビュー作品!ニッポンの社長の30分トーク中に盛り上がったケツの真べぇくさし芸。奥田監督が入ると30分では終わるはずもなく、様々な芸人が登場し様々な人間関係が渦巻く展開へ…。
キャスト:真べぇ(ダブルアート)、ケツ(ニッポンの社長)、誠子(尼神インター)他
ハートフルなライブ展開に対し、少し物足りなく感じたファンを唸らせたのがその後放送された「ニューヨークのニューラジオ」。
ファンの気持ちを代弁したとも言われるこのニューラジオをもって、サンクチュアリは完結したというファンも多いだろう。
受賞歴:2023年fany売上ランキング2位
さて、今後、奥田泰監督とニューヨークはどんな揉め事に首を突っ込むのか!どんな小さな揉め事を大ごとにしていくのか。
個人的には、最近ハートフルよりな作品が多い奥田監督には、ここらで相当後味の悪い作品も期待したいものだ。
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